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小林よしのり
2022.11.23 11:44日々の出来事

わしの人格はクソでいい。「作品」がわしの正体だ。

最近、銀座の飲食店で、秘書みなと総合Pちぇぶと
3人で食事してたのだが、帰りがけ、女性の店員から
「先生の声を聞けただけで癒されました」と言われた。
わしの正体を知ってたらしいが、わしのカン高い声で
癒される女性なんかいるのかと驚いた。

その数日後、タクシーで帰る途中、運転手が突然声を
かけてきて、「小林よしのり先生ですね。『戦争論』の
ときからずっと読んでいて、『コロナ論』も読みました」
と涙声で話しかけてきた。
涙目で事故起こしたら大変だと恐かったのだが、
そんなに感激してくれる読者がいたのかと吃驚した。

こんな調子じゃ聖人君子あつかいされてしまうので、
警戒しなければならない。

どんな人間でも欠陥があり、下劣で卑小で悪辣な面が
あるだろう。
わしもそうだ。わしは聖人君子ではないし、臆病で
悪辣で女に弱くて、どうしようもない男である!

それでも「作品」がわしの本体であり、わしに対する
どんな噂や人格攻撃を聞いても、信頼を崩さない人が
いる。妻と秘書みなの2名だ。
二人は、わしの「私(プライバシー)」には興味がなく、
「公(パブリック)」こそがわしの真実だと思っている。

わしの人格など、どうでもいい。
わしの本体は、「作品」なのだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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